学生時代はかけがえのない時間ですが、怪我や痛みが原因で部活動に参加できなかったり、学業に集中できなかったりすることがあります。特にランニング中に感じる膝や腿の痛み、骨盤の歪みなどは、早期に対応することで悪化を防ぐことが可能です。以下は、ランニング時に痛みを感じた高校生の例をもとに、その症状の概要とセルフ対策、さらに当院での対応をご紹介します。

症状の概要

この高校生は、ランニングをするたびに以下のような痛みを感じていました。

• 膝の痛みと水（血）の溜まり：膝に強い痛みがあり、検査の結果、膝に水や血がたまっていることが確認されました。これは、過度な負荷がかかっている場合や、体のバランスが崩れているときに発生しやすい症状です。
• 腿の痛みと怠さ：走ると太ももに痛みと重だるさを感じ、疲労が蓄積されやすくなっていました。このような痛みは、筋力のアンバランスや柔軟性の不足が原因になることが多いです。
• 鼠径部の痛み：鼠径部（股関節の周辺）に痛みがあり、これも骨盤の歪みや股関節の可動域の問題と関連していることがわかりました。
• 骨盤の歪み：骨盤の歪みは、全身の姿勢に影響を与え、結果的に下半身に大きな負担をかけます。

身体の状態と問題点

診察の結果、この高校生には以下の問題点があることがわかりました。

• 骨盤の歪み：骨盤の不均衡が原因で、全身のバランスが崩れていました。この歪みが膝や腿に余計な負担をかけ、痛みを引き起こしていました。
• 三半器官の問題：バランス感覚を司る三半器官に問題があり、敏捷性や反射神経が低下している状態でした。
• 敏捷性運動の問題：体が素早く正確に動けないため、運動時に余分な力がかかりやすい状況でした。
• 空間認知の問題：自分の体が空間内でどのように動いているかを正確に認識できないことが、動作の不正確さや不自然な姿勢を生み出していました。
• 固有知覚の問題：関節や筋肉の動きを正確に感じ取れないことが、フォームの乱れや負荷のかかりすぎを招いていました。
• 関節可動域の問題：特に股関節や膝関節の可動域が狭く、動きが制限されていたため、怪我のリスクが高まっていました。

これらの問題は、一つ一つが互いに関連しており、総合的なアプローチが必要です。

セルフ対策

セルフケアは痛みの予防と改善に非常に効果的です。以下のトレーニングを取り入れることで、体のバランスを整え、ランニング時の痛みを軽減できます。

1. 体幹トレーニング
   体幹（コア）を強化することは、全身の姿勢を安定させ、骨盤の歪みを改善するのに役立ちます。また、膝や腰への負担を軽減することで、怪我の予防にもつながります。
   • プランクやサイドプランク：腕と足で体を支え、体をまっすぐに保つトレーニング。これにより腹筋や背筋が鍛えられます。
     
     
2. バランストレーニング
   片足立ちや不安定な場所でのトレーニングを行うことで、左右のバランスを整えることができます。特に、ランニング中は片足に体重がかかるため、バランスを改善することが重要です。
   • 片足立ちやバランスボールを使ったエクササイズを取り入れると良いでしょう。
     
3. 空間認知の修正
   空間認知を高めることで、ランニング時の姿勢やフォームを改善できます。これは、自分の体がどのように動いているかを正確に把握するための能力です。
   • ビジュアルトレーニングとして、鏡を見ながら動作を確認し、理想的なフォームを意識することが効果的です。

赤堀鍼灸接骨院での対応

赤堀鍼灸接骨院では、自律神経のバランスを整えることに重点を置き、症状の根本原因にアプローチしています。ストレスや疲労が自律神経に影響を与え、体のバランスを崩すことが多いため、適切な施術で体調を整えることが重要です。また、患者さんのライフスタイルに合わせたアプローチを行い、育児中のお母さんや忙しい学生でも通いやすいような工夫をしています。

お問い合わせとまとめ

学生生活やスポーツ活動を快適に送るためには、体の不調を早期に改善することが大切です。赤堀鍼灸接骨院では、個々の症状に応じた適切なケアを提供し、皆様の健康をサポートいたします。身体の不調を感じた際は、ぜひお気軽にご相談ください。