静かなる司令塔—脳と身体のつながり


私たちは普段、脳の働きをあまり意識することはないかもしれません。しかし、脳は私たちの身体をコントロールする重要な司令塔です。その活動を意識しながら生活することは現実的ではありませんが、少しでも脳の役割を理解することで、健康的な生活を送る助けになるでしょう。今回は脳と身体のつながりについて、日常生活の視点からわかりやすく解説します。

脳のエネルギー消費量

脳の重さは体重の約2%に過ぎませんが、消費カロリーは全体の20–25%に達します。これは6kmのランニングに相当する消費量です。寝ている間でも、脳は身体の調整や情報処理のために活動を続けています。そのため、脳の健康を維持するには十分な栄養と血流が欠かせません。

脳に送られる1日の血液量

1. 脳に必要な血液と栄養

脳には1分間に約1.4リットル、1日では約2000リットルもの血液が送られています。これはドラム缶約10本分に相当します。しかし、現代の生活ではデスクワークや座りっぱなしの時間が増え、脳への血流が低下しがちです。この状態が続くと、脳の活動量が低下し、仕事の効率や集中力が落ちる可能性があります。定期的に休憩を取り、血液循環を改善することが重要です。

2. 子どもの脳と血液供給

子どもの脳は大人以上に活発に動き、多くの刺激を受け取っています。そのため、十分な血液と栄養が必要です。砂遊びや木登り、駆けっこなどの運動を通じて身体を動かすことで、情報処理能力や成長を促進します。運動を通じて得られる“体感”は、学習能力や社会能力、情動の発達に大きく寄与します。

脳と身体のフィードバックメカニズム

脳と身体は密接なフィードバックメカニズムで結ばれています。脳は神経系や内分泌系を介して身体の各部位をコントロールする一方で、身体から送られる感覚情報が脳の活動を大きく左右します。例えば、ストレスによって交感神経が優位になると、血流が悪化し、脳の働きが鈍くなります。一方、運動やリラクゼーションは副交感神経を活性化し、脳の活力を高める効果があります。

身体刺激不足による影響

身体からの刺激が不足すると、脳はその活動を低下させ、五感の機能も衰えがちになります。この状態が続くと、集中力の低下や感情コントロールの難しさ、不安感の増加といった症状を招く可能性があります。また、五感の衰えは身体全体の調和を崩し、多くの健康問題を引き起こします。

姿勢や運動が脳に与える影響

良い姿勢を保つことは脳への血流を確保するために重要です。逆に、長時間の悪い姿勢は脳の酸素供給を妨げ、疲労感や集中力の低下を引き起こします。また、運動を行わない場合、脳は姿勢を維持するための筋肉を不要と判断し、筋力の低下を招きます。その結果、姿勢が悪化し、子どもでも歩き方や走り方が不自然になったり、転倒時に手をついて体を守る反射が鈍くなったりします。

反射機能の低下は脳機能の低下にもつながり、筋緊張の亢進を引き起こします。これが怪我のリスクを高め、身体の硬さや血液循環の不良を招く結果、肩こりや腰痛といった慢性的な症状を引き起こす可能性があります。

電子デバイスの影響と注意点

現代の子どもたちは電子デバイスに触れる機会が多く、以下のような問題が懸念されています。

視力低下: 長時間のスクリーン注視による影響。

視運動機能の低下: 視覚と運動を統合する能力が弱まります。

脳の発達への影響: 認知能力や感情コントロールに悪影響を与えます。

コミュニケーション能力の低下: アイコンタクトや対話の機会が減り、社会的スキルが発達しにくくなります。

電子デバイスによって視力が低下するだけでなく、思考や情動面に悪影響を及ぼす可能性があります。研究によると、16歳頃までは1日のスクリーン時間を1時間程度に抑えることが望ましいとされています。また、電子デバイスを多用することで読解力の低下や感情コントロールの難しさに繋がる可能性があります。例えば、ネット検索で簡単に答えを得られる便利さは、記憶の定着率を低下させる可能性があるとする研究も存在します。

一方で、電子デバイスを活用して視力低下を予防するアプリや、脳の発達を促すプログラムも登場しています。例えば、視力回復トレーニングをサポートするアプリや、脳の認知機能を高めるゲーム形式の教材があります。これらを適切に利用しつつ、読書や親子での運動を通じて、コミュニケーション能力や情動コントロール力を育むことが大切です。

さらに、研究では電子デバイスの使用と学業成績の関連性も示されています。例えば、1日のスクリーン時間が2時間を超えると学業成績が低下する傾向があるというデータがあります。このため、親が使用時間を適切に管理し、子どもにバランスの取れた生活を提供することが求められます。

 

赤堀鍼灸接骨院のアプローチ

赤堀鍼灸接骨院では、赤ちゃんや子どもの健やかな成長をサポートするため、以下のような治療とアドバイスを提供しています。

  • 個別の治療プラン: 一人ひとりの発育状況に合わせたオーダーメイドの治療を提案。
  • 自律神経のバランス調整: 成長に必要な神経系の調整を行い、健康的な身体づくりをサポート。
  • 定期的な経過観察: 成長の節目ごとに健康チェックを行い、適切なケアを継続。
  • 親子コミュニケーションのアドバイス: 日常生活での接し方や適切な刺激の与え方を指導。

子どもの視力発達や健康について不安がある方は、ぜひ赤堀鍼灸接骨院までご相談ください。専門スタッフが丁寧に対応し、家族全体で健康を支えるサポートをいたします。

まとめ

脳は私たちの身体をコントロールする司令塔であり、その健康を保つためには適切な血流や刺激が必要です。特に子どもの成長期には、運動やコミュニケーションを通じた豊かな経験が重要です。現代の生活習慣が脳や情動発達に与える影響を理解し、適切な対策を取ることが、子どもの健やかな成長につながります。

 

 

 

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